本日のランチは曽根崎にあるお蕎麦屋さん「瓢亭 (ひょうてい)」に行きました。
大阪は東京に比べてそれほどお蕎麦文化は無いのですが、その大阪でも老舗になるとても有名でファンの多いお店です。
ふとこのお店の「夕霧そば」が食べたくなって10年ぶりくらいに行ってきました。
浪花名物ともいえるこの夕霧そばとは、白いそば粉に柚子の表皮をすりおろしたものを練りこんで入念に打ったお蕎麦で、近松門左衛門作「廓文章」の夕霧太夫にちなんで「夕霧そば」と名付けられたそうです。
この夕霧そば、もちろん言うまでも無く爽やかな柚子の香りがもう本当に素晴らしいのです!
この夕霧そばの盛りそばは温かいのと冷たいのが選べるのですが、この季節はもちろん温かいのがお薦めです。
せいろ蒸しにされたお蕎麦は蓋をしたまま運んできてくださり、テーブルで蓋を開けると同時に立ち上る湯気のあまりにも素晴らしい香りに感動です!
そばを持ち上げるたびに立ち上る上品な柚子の香りは最後まで消えることなく、また最後の最後まで熱々の麺なのです。
熱々のおつゆに卵とネギとわさびを入れて溶いていただきます。
出汁の効いた甘辛いおつゆにわさびのツンとした香りがたまりません。
これだけ熱々に蒸されているのにもかかわらず、お蕎麦はかなりの腰を保っています。
冷たいのは食べたことが無いのですが、冷たいのはもっと腰が強くて喉越しも良いのでしょう!
お蕎麦を食べ終わる頃を見計らって絶妙のタイミングで熱々の蕎麦湯をもって来てくださいます。
これがまた(゚Д゚)ウマー!なのです!
おつゆは徳利にたっぷりと持ってきてくださるのですが、あまりの美味しさに最後の一滴まで残さずいただいてしまいました(^^
「夕霧そば 大盛り(一斤半)」は1250円です。(一斤は1050円)
一斤だと足らないと思い一斤半を注文しましたが、すごく量が多くてびっくりしました!
蕎麦湯のおつゆも全て飲み干したので苦しいくらい満腹になりました。
お腹に余裕があるようならこの後にまた別のお蕎麦をいただこうとまた馬鹿げたことを考えていた自分が恥ずかしくなりました(^^;
お初天神の東側の路地を入ったところにあり少し分かりにくい場所ですが、歴史を感じる内外装のお店です。
店内も昔ながらという感じでテーブルも椅子も年季が入っていてとても風情が感じられます。
そしてたくさんいる店員のおばちゃんたちがこれまた元気で優しくてよく気が利いていい味を出しています!
お客さんの年齢層は非常に高く、私のようなおっさんが子ども扱いされるような雰囲気です。
人生の大先輩方が美味しそうにお蕎麦を食べている横で、「おまえもまだまだ青いなあ」と言われているようでした(^^
10年前はこれほど感動した覚えは無かったのですが、今日はもう心底感動しました!
・・・それだけ年をとったということでしょうか。
このお店は長年通っている人がほとんどのようですが、その気持ちがよく分かりました。
猛烈に気になるメニューがあったので、この冬の再訪は間違いなしです(^^
【瓢亭 (ひょうてい)】
住所 : 大阪市北区曽根崎2-2-7 地図
電話 : 06-6311-5041
営業時間 : 月~金11:00~23:00、土11:00~22:30
土曜ランチ : ○
日曜ランチ : ×
定休日 : 日・祝