松山市二番町で伝説の「かめそば」を食べた後、そろそろ日付が変わろうかという遅い時間で恐らくもう開いていないだろうと半分諦めながら、松山で最も行ってみたかった居酒屋の「小判道場」に行ってみると、お店には暖簾がかかっています!
恐る恐る扉を開けてみると・・・
「あら、いらっしゃ~い!今お客さん引いたとこでちょうど良かったわ。どうぞこちらのストーブの前の温いとこ座って~」とご年配のお母さんが満面の笑顔で迎えてくださいました!
もうこの一言で、私の心が踊ります(^^
カウンターに座るなりお母さんが、「お兄さん、今日はサバのええのんが入ったんよ~」と言われたので、私もすかさず、「僕はそのサバを食べに来たんですよ~」と言ったのですが、カウンター内を見ると、お店のご主人はもうサバをさばき始めています(^^
とても巨大なサバの半身を手際よくさばいておられましたが、このサバは地元の愛媛県佐田岬にあがった「岬(はな)さば」だそうです!
「岬(はな)さば」というサバはあまり聞き慣れませんが、実はあの有名すぎる大分の「関さば」と同じですね!
日本一のサバとアジの漁場の豊予海峡で、佐田岬に水揚げされたのが「岬(はな)さば」、「岬(はな)あじ」、大分に水揚げされたのが「関サバ」、「関アジ」なのです。
これを地元で食べてみたかったのです!
しかも「今日はええのんが入っている」とのことで、もう超ラッキーではないですか!
ご主人の手際良い包丁さばきを見ているだけでワクワクしてしまいます(^^
ぶつ切りと言ってもいいくらい、豪快にカットされた「岬(はな)サバ」のお刺身です!
関西では超高級なお刺身が、このボリュームでたった800円です!
(゚Д゚)ウマー!(゚Д゚)ウマー!(゚Д゚)ウマー!
うぉぉ~、めちゃくちゃあま~~くて、めちゃくちゃ濃厚で、身がぎゅ~っと締まっています!
感動的に旨いサバです!
お母さんが「野菜食べる?みんな美味しい言うてくれるけん、食べてみて」とお出しくださった付きだしです。
付きだしなのに凄いボリュームです!
(゚Д゚)ウマー!(゚Д゚)ウマー!
これは素晴らしい味付けです!
この付きだしを食べるためだけに、ここに通い続けておられる単身赴任のお客さんもおられるそうで、なるほどその気持ちがよ~く分かります(^^
熱燗2合注文すると「これお酒に合うから食べてみて」と一緒にお出しいただいた「白菜漬け」です。
よ~く漬かっててしみじみ(゚Д゚)ウマー!
このような人情酒場では、味以上の美味しさと心に響く温かさが味わえるのです(^^
「あ~、旨いな~、旨いな~~」と言いながら食べていると、お母さんがまた「これも食べてみて。赤大根の甘酢漬けにかぼすを絞ったらこんなに赤くなったんよ」と赤大根の漬物も出してくださいました。
甘酸っぱくてシャキシャキで(゚Д゚)ウマー!
今度は隣で飲んでおられた超常連さんが、ボトルキープをしておられた麦焼酎のお湯割りをご馳走してくださいました!
「はだか麦」の焼酎とのことで、とても香ばしくて美味しかったです!
ありがとうございました!
本当に心温まるお店です(^^
この壁に貼られたメニューを見ながら、あれもこれも食べたいな~、と思っていたのですが、熱燗を6合も飲んでるうちにさすがにお腹がパンパンになり、これ以上食べられなかったのがとても残念です(^^;
このお店は、絶対に1軒目から行かなければなりません。
「サラリーマン出張員歓迎」の文字が嬉しいですね~(^^
厨房が広くとられたL字型のカウンター席に、最大20人まで入れる小上がりの座敷がある店内は、かなり年季が入っていますが居心地がとても良い空間です。
ご主人と女将さんのご夫婦で切り盛りされているこのお店、何と何ともう50年もここで商売をされているとのこと!
長きに渡り、口の肥えた地元民や出張員の舌を唸らせて来られたのでしょう!
このお店もまた松山に行くことがあれば、どうしても行きたいお店です。
いつまでもいつまでも頑張っていただきたいです(^^
【小判道場】
住所 : 愛媛県松山市二番町2-6-1 地図
電話 : 089-945-9927
営業時間 : 17:00~24:30
土曜ランチ : ×
日曜ランチ : ×
定休日 : 日・祝
客席 : カウンター12席、小上がり座敷18席(最大20席)
喫煙 : 終日可